記憶・思考に影響する楽しい経験

キッズのためのメンタルトレーニング - 第109回
掲載日:2013年3月5日

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3月3日(日)ロアッソ熊本の開幕戦が行なわれました。
対戦相手はフランスW杯メンバーだった小村監督とW杯初出場を決めるゴールをあげた岡野選手が在籍するガイナーレ鳥取。0-0で迎えた後半13分…藤本選 手がオーバーヘッド!綺麗な弧を描きゴォ-――ル。この瞬間、滅多に見ることのできないゴールに、うまスタは歓喜の渦でした。
結果は1-2の逆転負けでしたが、「プロの技」と「プロのメンタリティー」を目の前で見ることができることこそ、子ども達にとって素晴らしい体験であり、学習の場だと思いました。
「百聞は一見にしかず」。子ども達の夢や行動力を育むためにも観戦をオススメします。

今回は新学期となる前に、キッズ年代、特に児童期の学習意欲の育て方について説明します。
児童期になると「記憶能力」が高まる時期と言われています。なぜかと言えば、上手に記憶する仕方を自発的にできるようになるからです。
記憶能力は思考の材料となり、思考能力の発達は記憶能力の発達に支えられているため、記憶すること=理解すること。
覚えることが「楽しい・面白い」という経験をすることが重要です。

そのためには、子どもと関わる親や指導者の配慮が不可欠です。
例えば、出来事を優しく聞いてあげる。一緒に考えてあげること。テーマは「記憶すること=理解すること。
覚えることが「楽しい・面白い」という経験なので、大人が楽しい・面白いと思わせように対応することです。

子どもは楽しい・面白いと思うことには自発的かつ一生懸命になりますよね。これは大人も一緒ですね。笑。
逆に考えれば、自発的かつ積極的にさせたい事を、楽しい・面白いと思わせる。サッカーで言えば、上手くボールを蹴れた時に「上手く蹴れたね!」「どうやっ て蹴ったの?」とか、上手くプレーしたことを探して「練習したからできたんだね」と頑張ったことが報われることを説明することですね。
昔、大学の先生から「 育てるはおだてる 」と教えられました。→「 S ODATERU 」・「 ODATERU 」


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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