好きだから

キッズのためのメンタルトレーニング - 第134回
掲載日:2014年2月24日

photo

皆さん、ソチ五輪をご覧になっていましたか?私は…今まで冬季五輪には全く興味がなかったのですが、日本の若武者の活躍する姿から冬季五輪が好きになってしまいました。色んな競技まで見てしまい、寝不足になる始末です。笑!

スノーボード男子ハーフパイプで、15歳の平野歩夢が銀メダル、18歳の平岡卓が銅メダルを獲得し、フィギアスケートで19歳の羽生結弦の金メダルと、現在の日本の総メダル獲得数8個のうち3個が10代の若武者。
メディアで幼少期からの特集が放送されていますが、私個人の感想ですが「出会った年齢」「環境」「親」「大好き」がトップアスリートになる必要条件のように思いました。
以前、コラムで紹介させて頂いたと思いますが「天才!成功する人々の法則」でも、生まれた月・始めた年齢・反復(練習)した回数が成功を左右すると説明していました。

「始めた時期」を考えると、今回のソチ五輪でメダルを獲得した3人の若武者は、幼児期から家族や兄弟の影響を受け競技をスタートさせていますね。
「環境」もまた、物心ついた時から親や姉妹の影響から競技環境が身近にあったか、親が環境を与えるために努力しています。しかし、それだけでトップアス リートとまでは言わなくても活躍できる選手と成長できるでしょうか!?そこで私が一番に注目しているのは「本人が競技を好きなのか」。

熊本を中心にメンタルトレーニングの活動やロアッソ熊本の普及ダイレクターとして活動を通じて、常に思うことは「好きなの!?」です。
「親が勧めたから始めた」「周りがしているからしている」という言葉を発する子どもに共通することは、努力をしない・工夫(試行錯誤)しない・きつい練習ですぐに根をあげる・練習や試合の時しかプレーしない…という姿です。
好きでプレーする子どもは真逆の傾向です。競技力以前に1人の人間としても後者のほうが大人(社会人)になった時に備えて(身につけて)ほしいスキル・常 識ですよね。ちなみにロアッソのサッカースクールでは幼児期の子ども達には楽しませ、喜ばせと「好きになること」をテーマに指導しています。

好 きこそものの上手なれ!ではありませんが、子どもが本当に好きな運動や習い事をさせてあげることを考えてみませんか!?流行や世間の常識に振り回されず、 「お父さん!僕は○○がしたい!」という子どもの意思を尊重させることも、今回のソチ五輪を見ていて大事なように思います。


写真
松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

よければこちらのコラムもどうぞ

© NPO法人 熊本県キッズサッカー協議会
Produced by Answer International