木の上に立ち見届ける(見守る)のが親の役目

キッズのためのメンタルトレーニング - 第3回
掲載日:2008年12月16日

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親という漢字はの3つの漢字が組み合わさりできています。
私は親の役目や義務がこの漢字1つに現されていると思うのです。
の上に届ける(見守る)」ことが子供の成長を促進する定義ではないでしょうか?

詳 しく、より具体的に子供たちに漢字の意味を説明するために、私は日頃から辞書を活用しています。(現代は電子手帳ですが(笑)あえて「自分の力で調べ る」ことを教えるためにも辞典を使っています)辞書は漢字の意味を解りやすく説明しており、幼い子供たちでも理解できる大変素晴らしいものです。皆様もぜ ひ使ってみて下さい。

今回は私の辞書の活用方法から、親について調べてみたいと思います。
親とは「子を産んだり育てたりする人」と記載しています。次に育てる「生物が一人前になるまでの過程をうまく進むように助け導く」と記載し、一人前と助け・導くについては、一人前「大人としての資格や能力があること」助ける「物事が上手くいくように力を添える」と記載しています。これらの言葉を組み合わせて親という言葉を解りやすく考えると「大人として生きていくために必要な能力を身に付かせるようにサポートする」ということになります。こうすれば、親という定義ができますし、親として子供たちに何をすればいいのかも理解でき、親基準ができるので親がぶれることなく子供たちを育てることができると思います。

キッズ年代では親に対して「子供のサポートであることを忘れないように」と促しています。
これは親が良かれと思い何から何まで、やれる限り何でもする・してあげるのではなく、子供たちの成長に一番いいことをするためです。一番いいこととは今回、調べたように親の定義=「大人として生きていくために必要な能力を身に付かせるようにサポートする」なかの大人として生きていくために必要な能力で あり、自立・自律した子供の育成ではないかと思います。可愛い我が子ですから手助けしたくなる気持ちは、親として十分に解ります。しかし、手助けにも限度 があると思うのです。今では聞かなくなった「可愛い子には旅をさせろ」の言葉のように、将来自らの力で行く抜くことができる力を身につけさせることこそが 親の役目だと思います。その答えも自立・自律を調べれば理解できると思います。ぜひ、子供たちのベストサポーターを目指して頑張って下さい。


● 自立「他の力を借りることなく、叉、他に頼ることなしに自分の力だけで生き続ける事」
● 自律「外部からの力にしばられないで、自分の立てた基準に従って自分の行いを守る事」


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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