子どもの見本は大人の言動

キッズのためのメンタルトレーニング - 第43回
掲載日:2010年7月20日

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2010南アフリカワールドカップはスペイン代表の初優勝で幕を閉じました。
サッカー好きな家庭では毎日寝不足との戦いで大変だったと思います。しかし、ワールドカップが終われば約1ヶ月半に渡る夏休みが始まります。休む間もなく お母さんは、子ども達の世話との戦いがスタート。家庭に仕事に子どもの世話に大変かと思いますが、2度と来ない2010年の夏を子どもと共に楽しみましょ う。

先日、あるキッズの大会に足を運びました。数十チームが参加し各コートでは大人顔負けの熱戦が繰り広げられていました。一心不乱に ボールを追いかける姿 は、いつ見ても心を動かされます。また、幼くして両チームがルールにそって(したがって)戦う姿も、私たち大人が規則を守ることの重要性に気付かされる瞬 間でした。「子育ては親を成長させる」と先人たちはよく言ったものです。

しかし、ピッチ外では子どもの姿とは逆に、平気でルールを無視する大人を多く見かけました。
通行禁止の通路を歩く。喫煙場所以外でタバコを吸う。駐車禁止の場所に駐車する。などルールなど無関係でした。

子育てということから指摘させて頂くと「子どもを注意する前に、私たち大人の言動に注意すべき」だと思います。
子どもにルールを守らせたいなら、大人がルールを守るべきではないでしょうか。

2 歳になる友人の子どもの話ですが、先日、幼稚園の先生から「娘さんはティッシュの箱が空になっていたので、足で空の箱を潰していました」と笑いながら言 われたそうです。お母さんは、ある光景を思い出したそうです。それは「祖母は空の箱があると足で潰す」姿でした。2歳の子どもは良かれと思い祖母のマネを していただけなのです。私も保育園の時、祖母が縫い物のときに必ずメガネをかけていたので、細かいことをする際はメガネをかけていたのを思い出します。
幼な心に「メガネをかけると良く見えるのでは」と思っていました(笑)

これらの話からも親(大人)が子どもに与える影響は大きいものです。

今年の夏は、家庭で楽しみながらルールを守る習慣を身につける夏休みにしてはいかかでしょうか。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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