第1反抗期について

キッズのためのメンタルトレーニング - 第56回
掲載日:2011年2月1日

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毎日、冷え込みますね。こんな寒い中でサッカーをするなんて考えられません。と…私も22歳までは春夏秋冬、365日サッカーばかりしていた男です が (笑)。実際にプレーしている当の本人たちは、動いてしまえば寒さはほんの一瞬の出来事のようですが、保護者の皆様には、寒い中でも一生懸命に応援やサ ポートをされているので頭が下がります。

指導者も寒いのですが、子供たちが頑張っているのに「寒い」なんて言えません(笑)

子育てに悩む保護者の中には「子供の反抗的態度や言動」に頭を痛めていると思います。そこで今回は2回に分けて「反抗期」について述べてみたいと思います。反抗期について具体的に理解できれば、皆様の悩みも少なくなるのでは!

「第1反抗期」
3歳前後になると、子どもは自我意識の芽生えに基づいて自己独立の欲求を抱きます。子どもは「自己の能力の限界を越えた主張を行うようになります」。これが第1反抗期

  • 反抗期間は、4~5ヶ月。
  • 反抗期の特徴は「激しい感情表出」「親への不服従」「食事や排泄といった習慣への拒否的態度」「親の援助を拒否して何もかも自分で行おうと強情をはる態度」が上げられます。
  • 反抗の対象は、接触時間の長い母親であることが多い。

では、なぜ反抗期が必要なのでしょうか。

それは幼児の自己中心的な思考からの一歩脱却に あります。自らの主張が受け入れられないことを経験すると、自分以外の他者にもそれぞれの考えや意思があることを知るからです。発達心理学では、幼児の自 主性を尊重する寛容な指導が大切で、感情的に対応して禁止させたり、強制的に服従させようとする態度は好ましくないと述べています。

反抗期に育児への自信喪失、反抗的態度に悩む気持ちも解りますが、子どもからすれば大人へと成長するためには達成しなければならない課題であり、乗り越え なければならない課題でもありますので、感情的になることなく温かい目で接して頂けたらと思います。

私個人の意見ですが、最近の中高生を見ると自己中心的な考えをする生徒が多いように思います。これは欧米化が進み「自由」や「表現」といった文化が日本に 流れていることも原因の1つですが、「反抗期の対応」に今と昔では少し違いがあるのではと推測しています。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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