スポーツは人間的成長の手助けになる

キッズのためのメンタルトレーニング - 第2回
掲載日:2008年12月8日

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「サッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にする」
この言葉はデトマール・クラマー氏の言葉で、まさに誇り高きドイツ人の思考だと思います。

私は小学4年生から熊本市の出水南小学校の部活動でサッカーを始めましたが、当時の監督から常々言われていた言葉も「紳士たる行動をしないとサッカーが上 手くならないよ」とクラマー氏の言葉を使いながらサッカー以前の人間として“あるべき姿”を指導されたものです。

今 でもはっきりと覚えていますが「朝起きて両親に挨拶しましたか?」「家に帰って自分の靴を自分で並べましたか?」「いただきます。ごちそうさまと言いま したか?」「毎日、家でお手伝いをしていますか?」「会った人に元気よく挨拶しましたか?」など、あたり前の事が出来ない人間はどんなに練習しても上手く ならないと…時には厳しく指導されて練習に参加させてもらえない時もありましたが、今思えば素晴らしい指導者に巡り合えたと思います。

また、監督同様に保護者の方々にも恵まれました。
監督と同じ事を我が子のように指導してくれました。
学校・練習・自宅・友達の家で同じ事を大切にする環境で、どこに行っても同じ事で注意されたものです。

この教えの中、実際にサッカーの成果はどうだったかと言えば小学4年時は“一回戦ボーイ”と例えられるほど勝てませんでしたが、5年時からは熊本県内でベスト4まで勝ち進むチームへと成長しました。
ですから私はクラマー氏のこの言葉は、理に適った言葉だと思いますし今でも大好きな言葉の1つです。

スポーツをする事で人間的成長を進め、人間的成長ができればサッカーの実力も向上すると思います。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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