まだ決めけるのは早い

キッズのためのメンタルトレーニング - 第25回
掲載日:2009年11月4日

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熊本県内でも新型インフルエンザが子供から子供、学校から学校(地域から地域)へと広がっています。
この新型の特徴は、感染力が強いようですが多くの感染者は軽症のまま回復しているそうです。しかし基礎疾患(糖尿病・喘息など)を有する人や妊婦さんは重症化する可能性があり注意が必要です
(熊本県インフルエンザ総合相談窓口より)

キッズサッカーに携わっておられる保護者の皆様、十分に気をつけて頂きたいと思います。

今回のコラムで「連載1周年」を迎えることができました。
思えばあっという間の1年でしたが、コラムを連載させて頂いたお陰で多くの方との出会いや関わりなど、ありがたいことばかりでした。この場をお借りして熊 本県キッズサッカー協議会の仲道理事長、(株)アンサー・インターナショナルの井上さん、そしてコラムをご覧に頂いている皆様に感謝の気持ちをお伝えさせ て頂きます。
「ありがとう御座いました!」

さて、ストレートな言葉で申し訳ないと思いますが、保護者の皆様(子供に携わる皆様)、子供たちを決めつけていませんか?多くの方々からの相談で「うちの子は○○なんですよ!」「どうして○○ができないのでしょうか?」とよく聞きます。

確かに現状を見ればできていませんから、このようなことを考えると思いますが、まだ子供です。
できなくてあたり前ですし、最初からできていたら、親は必要ありません(笑)。

私 が言いたいことは「結果や成果、評価で子供たちを判断してしまい、子供たちの能力を決めつけないで下さい」ということです。親が決めつけて、接していると (関わると)子供までも自分自身を決めつけてしまいます。 良くしてあげたいという思いから発する言葉が、逆に子供にフタをしているようなものです。

決めつけてしまうとどうなるでしょうか。「やる気が持てない」「自信が持てない」「自分はできない(駄目な)人間と考える」といったマイナス要因が生じてしまいます。

私たち人間には、まだまだ使われていない能力(脳力)が眠っています。
10%~15%しか使わずに一生を過ごすと言われています。
かの発明王エジソンも「天才は1%のひらめき(能力)と99%の努力」と言っていますから、今や今までで、子供を決めつけるのではなく努力させる(努力する)、能力を使う(使わせる)ように私たち大人が心掛けましょう!


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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