日本人として”あたり前”から

キッズのためのメンタルトレーニング - 第123回
掲載日:2013年9月17日

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日曜劇場「半沢直樹」にハマっている松山です。
「倍返し」は、人に仕返しすることを許さなかった祖父の教えの「仕返し」に似ているので好きにはなれませんが、世のため・人のために正義を全うする半沢直樹に興奮してしまいます。
正義は必ず勝つとも言えなくなってきた社会で、正々堂々と正面から挑む姿に憧れを感じているのでしょうか!?密かに半沢のモノマネを練習していますが…イマイチ。逆に黒崎検査官のモノマネが好評です。笑!
ジャンルは違いますが、スーパー戦隊シリーズやウルトラマン・仮面ライダーを思い出してしまいます。
男にとって「ヒーロー」とは永遠の憧れでしょうか!

数年前から欧米の教育方法が日本の教育や学習・スポーツの分野に介入してきました。
その理由は、日本と世界との「結果の差」の元となる原因の違い(手段や方法の違い…教えの違いと言ったほうが解り易いですかね)を埋めるため。

特に子どもに対するアプローチについて「考えさせる」「問いかける」「気付かせる」「自立させる」など、大人の子どもに対する強制(押し付けや指示)をNOとする傾向があります。
サッカーの現場でも指示が多い指導者はNGだと言う人も現れてきました。私はこのような考え方を否定はしません。逆に肯定している方だと思いますが、日本 人の特性や民族性などから観て、欧米的な教育・指導が主となることが果たして、私たち日本人に「合っているのか」と疑問を持っています。

これから国際社会になると言うものの世界を舞台に働く人は日本人の中でもごくわずかで、その他多くの日本人は、日本の社会で、日本人と向き合い・協調し合い働かなければなりません。
古来の日本の教育や指導では、世界に勝てないと言われますが、日本は「周囲の人と同じ言動に属することを好む(合わせることで安心する)」人種です。また 世界の中でも平和で豊かな国です。欧米と日本では”そもそも”の土壌が違うのです。日本人としての「あたり前」を獲得させるほうが先ではないかと思うので す。
情熱大陸を観て思うことは「頑張っている人(どの分野でも活躍している人)に共通することは、我慢強さ・継続力・負けず嫌いです。欧米的な指導ばかりで、この3つの共通点を学習できるでしょうか!?私はNOと思います。

この3つの共通点は、どのようにして身につくでしょうか!?
社会で働く私たち大人は、身につき方を知っているはずです。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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