矛盾が成長を生む

キッズのためのメンタルトレーニング - 第44回
掲載日:2010年8月3日

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連日、暑い日々が続いております。私も夏休みに入り日中は、ほぼグラウンドに立っていますが、周りで観戦している以上に暑さを感じます。また、気が つけば 水を沢山飲んでいます。私がこのような状態ですから子ども達は(サッカーをプレーする選手は)いつも以上に体力を消耗していると思います。体調管理や熱中 症には十分に注意してほしいものです。

今回のテーマ「矛盾が成長を生む」ですが、保護者の皆様には御理解して頂きたい内容です。はじめに矛盾と は、「韓非子」難一の故事から「矛と盾を売っていた者が「この矛はどんなかたい盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」 と誇ったが、「それではお前の矛でお前の盾を突けばどうなるか」と尋ねられて答えることができなかった」というお話です。意味としては「二つの物事がくいちがっていて、つじつまが合わないこと」です。

この「つじつまが合わない」経験こそ、子どもの成長の原動力になると思います。

今 より良くなりたいと思う気持ちは、誰でも抱く願いです。また、今の自分は「良くなりたい」という思いから意識化(気付く)されます。この良くなりたい自 分と今の自分の対立関係を矛盾だと思います。「なんで出来ない?」「なぜ上手くいかない?」などの矛盾が意欲や努力を生み成長へと後押しする原動力になる と思います。

しかし、現代では「矛盾を無くす社会環境」です。つじつまが合うように社会全体が作られています。また、お聞き苦しいかと思いますが、私たち大人が子ども達に矛盾を与えないようにしている(サポートしている)と思います。

子 どもが矛盾を感じている時は、矛盾自体を回避させるのではなく「どのようにして矛盾を乗り越えるか」について話し合ってほしいと思います。「可愛い子ど もには旅をさせろ」「親ライオンは子ライオンを谷から落とす」「親クマは子グマに魚を与えるのではなく、魚の獲り方を教える」などの言葉は、私たち人間が 忘れてかけている育児教育について教えてくれる教材ではないでしょうか。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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