正しいアプローチ

キッズのためのメンタルトレーニング - 第55回
掲載日:2011年1月18日

photo

新年明けましておめでとう御座います。と言っても1月も第3週目ですから、妥当なご挨拶は、「2011年も宜しくお願いします」でしょうか(笑)

毎年、「明けまして…」や「今年も宜しく…」などの挨拶はお決まりの決め台詞に なっ てしまい、心底、相手を思い言葉を発しているかと疑問に思う1年のスタートでした。決め台詞といいましたが、「おはよう御座います」や「おやすみなさ い」、「いただきます」や「ごちそうさま」なども深い意味もなく、ただ単に状況に応じて言葉を並べているだけと思いませんか?これこそ「ルーティン」です よね。

ルーティンとは儀式のようなものです。朝起きた直後、トイレ?洗顔?二度寝?通学通勤の準備?と行動は人それぞれですが、多くの人は悩み迷うことなく毎日 決まった行動をしませんか?そのお決まりの1つ1つの行動が「毎日の自分らしさ」を作り上げています。
逆に、朝目覚めてトイレに行くパターンの人に「朝ご飯を食べる」ことを進めると…朝から嫌になると思いませんか?

人はお決まりの言動パターンを無意識に作ります。それがいつしか「自分自身」となるものです。

私 の2011年の目標は「幼少期の子供へのメンタルトレーニング」です。現在、小学生の子供たちからメンタルトレーニングを実施していますが、小学生より も幼稚園児(保育園児)に心理的サポートを行いたいと考えています。その理由は「小学高学年から心理的サポートを行い効果、成果を期待するよりも、園児か ら心理面の問題や課題がでないように予防する(教え伝える)ことが重要ではないかと思うからです。歳をとる、重ねるごとに心の変化や成長は難しいものです から…東洋心理学では「生死をさまよう」「無一文になる」「周囲から人が一人もいなくなる」ことがあれば(体験すれば)心は変化、成長すると言われていま すが、本音では体験したくないことですよね。

幼少期から「お決まりの言動パターン」を正しくすることができればいいと思いませんか?
その鍵は大人です。ですから私の2011年は幼い子どもを持つ保護者や妊娠されている方へのメンタルトレーニングです。大人の方が幼少期の子どもへのアプ ローチが変われば、心も変わると思います。お決まりの言動パターンを構築する幼少期に正しくアプローチをして頂けるならば、心は良くなる可能性は非常に高 くなります。

2011年、子供に指導や教育をされる前に自分の子供へのアプローチを見直してみませんか?


写真
松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

よければこちらのコラムもどうぞ

© NPO法人 熊本県キッズサッカー協議会
Produced by Answer International