“ちやほや”させてはならない

キッズのためのメンタルトレーニング - 第121回
掲載日:2013年8月20日

photo

暑さが厳しい夏ですね。
先日、祖母が「昔はこんなに暑くなかったっさね-っ」と佐世保弁で話しているのを聞いて、昔より暑くなったと感じているのは自分だけじゃなかったと安心しました。笑。
メディア等で連日、猛暑日や熱中症が紹介されていますが、皆様も暑さ対策、健康管理には十分に気をつけて下さい。

猛暑日とは最高気温が35度以上をいいますが、熊本県では、甲佐町・菊池市・熊本市の順で猛暑日が多いようです。
逆に阿蘇地方は1回も猛暑日を観測していないので、暑さの厳しい夏のスポーツやレジャー等は阿蘇がオススメのようですね。

しかし、スポーツとなれば環境を自分たちで選択できません。
猛暑だろうが、雨だろうが、寒波だろうが、プレーしなければなりません。
様々な環境の中でプレーし続けるには「タフさ」が必要です。
このタフさはスポーツだけではなく、社会の生活・仕事・人間関係(生きていく)の中でも重要な資質です。
タフな人は、今までコラムで紹介してきたように「内発的動機」であり、「好き」「楽しい」という感情が優位に働いています。

また1つタフさを身につけるうえで大切なことは、幼児期から”ちやほや”させないことだと思います。
ちやほやとは「甘やかす」という意味です。
「甘やかされて育った子どもはダメになる」という言葉が存在するように、育児や教育、または人間(人格形成)に甘やかすことはデメリット(有害)なことのほうが多くなります。

甘えを覚えた子ども(大人)は、環境や状況、結果が自分の思うようにならない時、自分にとって楽な方を選ぶ傾向があり、自分に都合の良いように解釈することがあります。
また、甘やかしてくれる環境や状況、人を好みます。これではサッカーが上手くなるはずがありませんよね。

では、どのようにしたらいいのかと言うと「躾」(躾とは礼儀作法を意味しています)と「わがままにさせない」ことです。
特に、わがままを許さないことだと思います。
わがままとは「自分の思い通りに振舞う」ことですから、環境・状況・立場に関係なく、自分勝手な解釈や言動を起こしてしまします。
良いことは良い!悪いことは悪い!と教えることであり、その場の状況に適した思考や言動を躾けることです。


写真
松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

よければこちらのコラムもどうぞ

© NPO法人 熊本県キッズサッカー協議会
Produced by Answer International