キッズのためのメンタルトレーニング - 第141回
掲載日:2014年5月27日
25日(日)サッカー日本代表は、ブラジルW杯の壮行会で背番号を発表しましたね。月曜の朝から日本代表に関することをネットで拝見していると「カズの呪縛」や「背番号1の呪い」という記事がありましたが、皆さん知っていましたか!色んなことがネタや話題になりますね。
「カズの呪縛」ですが、サッカー日本代表の「11」と言えば、誰もが知る三浦知良選手ですね。98年フランスW杯以降、この11をつけて活躍した選手が少ないというジンクスがあるようです。
また「背番号1の呪い」とは、日本が出場した4度のW杯で「1」を背負った選手は出場が一度もないというジンクスです。
今大会の11番は柿谷で1番は川島ですが、二人のコメントを観る限りジンクスは全く関係ないように思えます。
しかし、仮に2人が活躍できなければ、原因は呪縛や呪いのせいではなく、ネタにしているマスコミの影響だと個人的に思いますね。
このネタ(情報)が本人たちの心理面に少なからず影響すると考えるからです。
キッ ズ年代の子ども達に例えるなら…「相手は強いぞ」と試合前から言われた子どもたちは、ビビリながらプレーしますよね。プレーでも「きみはシュートが下手だ から」と言われた子どもはシュートを打つ時に「決まる・決める」と考えずに「決まるかな・外れる・止められる」と考えながらシュートするでしょう。また自 陣のゴール前で「危険なエリアだからクリアしなさい」と言われると、何も考えず(周りや状況を確認することなく)、クリアするでしょう。
私たち大人は、子どもにとって良かれと思うことを、子どもたちが経験する前に指導したり情報を与えたりします。
教育や生活、また命を守る上で大切なことと認識していますが、経験(行動)よりも指導(教える)が過剰になりすぎるのは、よくない事の方が多いように思えます。
1つは、今回のジンクスように自分自身や起こるであろう結果に対してネガティブに考えるようになります。
人は考えたことが行動になるので、考えているようなネガティブな言動や結果が生じる可能性が高くなります。
次にチャレンジをしなくなります。
私たち大人でも事前に色んなことを言われ、情報を与えられると、チャレンジすることをやめますよね。
失敗しないように事前に伝え、個々の言動について話すのも教育や指導かと思いますが、失敗して本人が気付くことが一番の学習です。
大人である私たちが与える情報をコントロールするのも大事なことではないでしょうか!?