肯定的な自分

キッズのためのメンタルトレーニング - 第104回
掲載日:2012年12月26日

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皆様、『今年はどのような1年だったでしょうか!?』と質問されて何と答えますか?
大きく分類して、良いことor悪いことor普通の3択ではないでしょうか。私は2012年の目標を達成してはいないものの、掲げた目標に近い1年だったと 思うので「良いこと」が多い1年でした。どんな目標だったかは秘密ですが(笑)、私は1月のオフの時期に一年間の仕事面・精神面・健康面・プライベートに ついて1日かけて目標設定をしています。
さて話の続きですが、メンタルトレーニングの指導や講習会(講演会)でも同じような質問をします。それは「あなたの性格について3つ答えなさい」という質 問です。このコラムをご覧になっている方、ぜひ試して下さい。考え込まず思ったこと、頭に浮かんだことを書いてみて下さい。

どのような答 えだったでしょうか!?私が実践した経験から、「自分の悪いところ」についての答えが多い!「継続力がない」「集中力がない」「諦める」「短 気」など…どこまで自分の悪いところばかり見る(見ている)のでしょうか?良いところを答える人は一握り。この質問から、プラス思考(積極的思考)、セル フイメージ、自己効力感などを見ることができます。簡単に言えば、自分自身のことについての評価が高いか低いかです。その中で自己効力感について詳しく説 明したいと思います。なぜなら自己効力感のない人が多いように思うからです。
以前にも紹介しましたが、復習したいと思います。自己効力感とは「自分が何らかの働きかけをすることが可能であるという感覚。適切な行動を成し遂げられる という予期および確信」です。求めている、求められている結果を生み出すことができる!また、結果を生み出すために必要な行動ができる!という気持ちを 持っているかということです。
子ども(大人もですが)の口から、何かを行う前に「無理」「できない」など聞きませんか。例えば、僕は勉強しても意味がない・練習したって上手くならない など思う人は、取り組むことすらしない。取り組むことをしない人に成果(成長)は見込めませんね。根本的に自分への期待度が低いことが原因です。

私 は「自分自身に良い勘違いをしなさい」と指導します。欧米ではアファーメーションとも言いますが、自分に対して前向き・積極的・肯定的な言葉を投げかけ ることです。ここで質問!自分に対して肯定的な言葉と否定的な言葉、どちらが多いですか!?想像するに否定的な言葉が多いのではないでしょうか。

今年1年の振り返ることは、自分自身を振り返ることです。
来年が皆様にとって素晴らしい1年になるように心の大掃除をしてみてはいかがでしょうか。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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