手段よりも目的

キッズのためのメンタルトレーニング - 第102回
掲載日:2012年11月27日

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25日、熊本県の美里町で町長選が行われ、同級生でサッカー仲間の上田泰弘君が当選し見事!町長になりました。同じ昭和50年組の活躍には刺激を受 けない 訳はないですね。上田君は美里町(砥用町)の出身で中学時代は全国中体連で「全国制覇」をした男。ちなみに私は熊本市で準優勝でした(笑)

地元出身の人間が地元のことに取り組むことは、政策や対策などの質以上に、地元に対する思い・熱意・情熱が高く、理論や理屈ではない言動に期待できると思います。何が言いたいのか…「情熱が人を動かす」ということです。
私はメンタルトレーニングの講義や講演で「理動という漢字はないが感動はある」と訳のわからないことをいいます(笑)。説明すると理論や理屈では人は動かず、感じること(感情)でしか人は動かないということです。

育児・子育て・教育・指導の時でも同じことが言えるのではないでしょうか!?

リー ダーシップ、コミュニケーション、思考力などなど現代の私たちに求められる理論や方法は様々ありますが、これらを学ばせ、理解させ、使わせる前に教え る側が「目の前の人を何とかしたい」という思いがなければ、伝わることも、気付かせることも、理解させることも、実行させることも難しいと思います。
特に仕事のため、お金のため、社内の評価のため、地位や名声のため、などという思いでは…。

カ ウンセリングでは感情移入ということを教えられます。クライアント(患者)の気持ちになりきって、クライアントの立場にたって考えることが大事だという ことです。育児・子育て・教育・指導で、「目の前の子どもの気持ちや立場になること」が「何とかしたい」という表れでもあると思います。

今回のコラムで何故このようなことを問いかけるかと言えば、様々な情報が溢れ、手段や方法ばかりが目立つからです。また、手段や方法ばかりを求めてしまう人が増えていると思うからです。
純粋に手段や方法ではなく目的に集中すれば、自ずと手段や方法を導き出す(発見する)と思います。「何のために」「誰のために」という目に見えないことを明確にすることも必要ではないかと思います。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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