感情に支配されない

キッズのためのメンタルトレーニング - 第125回
掲載日:2013年10月16日

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サッカー元日本代表の暴行事件が起きました。
お酒の力があったにせよ「立場のある人」の言動として残念なことです。
前回の客観的思考があれば、お酒に飲まれることはなかったのではないか。また、飲まれても自分をコントロールできたのではないかと思います。
この出来事に指導者として(教える側の人間)、「理性と感情」の大切さを思い出しました。

「頭でわかっていても」…流されて、してしまう。そんなことは日常茶飯事ではないでしょうか?
それには習慣化された思考や行動と感情のコントロールが影響しています。

皆さんは自分を変えたい!もっと成長したい!と考え、読書や講習会・○○講座などで、一生懸命に学習されます。
学習されない方と比べれば立派な志です。
しかし、厳しい言い方ですが、いくら学習を通じて理性や知性を身につけても「感情」をうまくコントロールできなければ、身につけたもの無駄になってしまいます。お金と時間を捨てるようなものです。

メンタルトレーニングを振り返っても、感情が優位に働く人に限って良い結果を出した人、成長した人は少ないです。
感情が優位になる人の傾向は「外側ばかり見る人」です。見る人をもっと具体的に説明すると「気にする人」でしょうか?または結果(評価)をコントロールしたい人です。
感情を動かさない秘訣は「求めない・比べない・恐れない」です。外側を見て、気にする人は必ず、この3つばかり考えています。

指導力に定評がある人には「忍耐力」があります。
何に我慢強いかと言えば、見守る力と感情を動かさない力です。
指導の現場でも、子どもに「求めない」、他の子どもやチームと「比べない」、負ける・上手くいかない・どう思われると「恐れない」ことを考えなければ感情に流されず冷静に子どもと向き合えるはずです。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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