冒険

キッズのためのメンタルトレーニング - 第142回
掲載日:2014年6月10日

photo

いよいよブラジルW杯まで…何日でしょうか!?笑。後何日というより、今週の13日(金)早朝5時、ブラジルvsクロアチアの開幕戦から始まってしまいますね!
私は「今年のW杯は何だか盛り上がらないなぁー」と個人的に感じていましたが、W杯前2試合の強化試合を観戦しているうちに、待ち遠しくも、またドキドキ・ワクワクしてきたのは私だけでしょうか!?。
この感情だと6月は睡眠不足との戦いになることは間違いないようです。しかし指導者として試合を観ることは大学の授業で言えば「必須」ですから、睡眠不足になることは当然のことなんですが。笑!

先日、キッズサッカー協議会の総会に出席し恒例となっている!?…私のミニ講習会を開かせて頂きました。
内容は「プロジェクトアドベンチャー」について講習に実習を交え30分、お話をさせて頂きました。
私の立場として人以上に学習し続けなければならないので、人を育て、組織を作る方法(手法)を学習したいと5月中旬にプロジェクトアドベンチャーの指導者研修会に一泊二日で参加しました。
この研修会が目から鱗!これは私だけでは勿体ないと熊本県のサッカーの指導者(特にキッズ年代の指導者)に共有したいと考え、今回のミニ講習会のテーマにしました。

皆さん「プロジェクトアドベンチャー」をご存知でしょうか。
今の時代、インターネットで検索すれば、すぐに知ることができますが、「アドベンチャー(冒険)は人を育てる」をテーマに、人の器を大きくすること、チーム・組織の一員として活躍できる人材の育成を目指すものです。
また、冒険とは体験ですので、集団で同じ体験を行うことから信頼関係・コミュニケーション力を育み、効果的な組織作り(チームビルディング)を作り出しプログラムです。
今年、ロアッソ熊本のトップチームもシーズン前に実施したプログラムなんですよ。

次回から、この「プロジェクトアドベンチャー」の理念から人や組織を育てる方法を皆様にもご紹介したいと思います。
今回は…「冒険が人を育てる」ということだけ説明しますね。
冒険とは「危険な状態になることを承知の上で、あえて行うこと。成功するかどうか成否が確かでないことを、あえてやってみること」という意味があります。
間違ってほしくないのは、危険な状態という表現ですが、普段の生活・何も変化のない日常生活・決まり決まった生活(ルーティンライフ・ルーティンワーク)から抜け出すことと考えて下さい。
この決まり決まった生活や考えから、学習も成長も発展も生まれないという考え方から「冒険」がプロジェクトアドベンチャーのテーマとなっています。
幼児の行動を見れば理解できますよね。

人は「見る・聞く」ことで学習しますが、そこに自分で実際する(体験)がなければ、効果的な学習はできません。
脳科学でも冒険は「脳が活性化させる働きがある」と言われています。ですから、体験を通じて人を子どもを育てることを考えてみて下さい。体験もなく、教えることは控えて下さい。あえて行う体験を通じた成功や失敗から、子どもは学習の扉を開きます。


写真
松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

よければこちらのコラムもどうぞ

© NPO法人 熊本県キッズサッカー協議会
Produced by Answer International