遊びで社会のルールを学ぶ

キッズのためのメンタルトレーニング - 第33回
掲載日:2010年2月23日

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子ども達の遊びの代名詞は「ゲーム」です。
いつでも、どこでも、誰といようと子どもはゲームをはなさず夢中で遊んでいます。

しかも1人で…

人間の発達、成長において「社会性」や「人間関係」を身につける時期は、児童期と呼ばれる6歳~12歳未満といわれています。
子どもは1人遊びから、気の合う子ども同士との遊びを通じて、他人との接し方や協調性を学び対人関係を築いていくのです。つまり、子どもは「子ども同士の遊びの中で社会のルールを学び、身につける」のです。

あなたの可愛い子どもは「何をして」遊んでいますか?

心理学では、子どもが社会性を身につける場がなくなっていると提言しています。
近年、核家族の増加・近所付き合いの薄れ・共働きの増加・塾通い・習い事などにより、友達と遊ぶことはもちろんのこと、人と触れることが激減しています。
特に児童期は、人間が生活していく上で規範となる道徳性を身につける重要な時期です。
人によって、時と場合によって変わる道徳もあるという理解力と柔軟性が生じます。
また、自己中心的な考え方から、他人の立場や考え方を理解できるようになります。

  • 人間関係
  • 自己中心的
  • 適応力
  • 集団生活(行動)

以上のことでお悩みの保護者の皆様は、子ども同士で遊ぶことをすすめてみて下さい。
または、子どもと会話や掃除・洗濯・料理など共同作業に取り組んでみてはいかがでしょうか?皆さんに現状を報告します。
中高生の先生方が生徒の問題として「規範厳守の意識が低い」「自己本位な考え方が強い」「感情抑制・根気強さが不足」と、まさに児童期の過ごし方が顕著に表れていると思いませんか?


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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