集団の効果

キッズのためのメンタルトレーニング - 第128回
掲載日:2013年11月26日

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熊本国府高校サッカー部が15年ぶりに全国大会出場を決め、全国大会ではなんと高校サッカーの聖地「国立競技場」で開幕戦ですね。

個人的に熊本国府高校サッカー部の全国大会出場は心から嬉しいことでした。
その理由は…大津高校3年生の時の1年生が熊本国府高校の佐藤監督で、佐藤監督の兄が同級生(熊本選抜の一員)ということもあり、また2人は守備の選手でしたので、共に「プロ」「全国大会」「国立」と叫びながら日々練習をする自主練のパートナーでした。

同じ思いと時間を共有しながら、汗と涙を流し合った仲間が(美談すぎますね。笑)、念願であり悲願の高校サッカー選手権大会に出場し、国立競技場で試合を行うとは、自分のことのように嬉しいことです。
熊本国府高校と佐藤監督の活躍を心より期待しています!

子どもと同じ時間を共有している人と言えば「親」ですね。
先日、ロアッソ熊本スクールで保護者から東京のお土産を頂いたのですが、その最中、子どもが「奥さんと食べて下さいね!」と言ってくれました。小学生低学 年の子どもが咄嗟に口に出す言葉としては大人びていますよね。お母さんと一緒に驚きましたが「私が言うような言葉を使っていますね」と笑われていました。

子どもが同じ時間を共有している人と言えば「仲間」ですね。
ロアッソ熊本では火曜~金曜の午前中、熊本県内の幼稚園や保育園に無料巡回指導を行っていますが、園によって子ども達の特徴は様々です。
注意して子どもの言動を観察していると「集団の言動と態度=個人の言動と態度」になっている傾向があります。

熊本に住んでいる人は、自然に(無意識に)熊本弁を話すように、集団の常識が個人の常識になっています。
子どもだけでなく人間は「見る・聞く・話す」ことで学習されるので、先程の親子の言動と会話と同じように集団の言動と会話は、知らないうちに私たちに刷り込まれます。

現在、熊本のキッズサッカーの人口は全国で5番目と言われています。
5番目ということは、それだけキッズサッカーチームも多いことを意味します。
子どもの人間性へのアプローチの一つとして集団の効果を活用してほしいと思います。
集団としてのルールを決める・集団の言動として良い事や悪い事を明確する・ルールや明確化したものを基準にして指導や指摘を行うことです。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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