人の第一印象

キッズのためのメンタルトレーニング - 第69回
掲載日:2011年8月9日

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先日、何年ぶりでしょうか?TSUTAYAで映画を2本借りて映画鑑賞しました。まだ1本しか観ていませんが「コーチ・カーター」は面白い内容でした。
高校バスケットチームの監督と選手の話ですが、弱小チームが、バスケットの競技力だけでなく人間力や学力まで成長させる監督の手腕は、指導者だけでなく保護者の方も参考になると思います。
私の妻は中学校の教師をしていますが(男子バレーボール監督)、「人作り、チーム作りに参考になる」と釘付けでした。

「人の印象は何で決まる」と思いますか?人の印象や評価は見た目(外見)で決まるという実験結果がありますが、「外見」が55%・「声」が38%・「話の 内容」が7%です。ほとんどの人が外見の良い人ほど中身も良い人だと判断するわけです。

「躾(しつけ)」という言葉が、答えかもしれません。
この話は以前もコラムで紹介したと思いますが、躾は「身」を「美しく」する。躾を行うことで「身=自分」を美しく(正しく)することができ、また、身を美しくすることが「躾」ということではないかと思います。
躾を行うことで、人の印象(第一印象)や評価が変わる。印象や評価が変われば、言葉掛けの内容や周囲の人の関わり方(接し方)が変わります。
この周囲の人の関わり方は、子どもの成長に大きく影響します。例えば、靴の踵を踏みつけたまま靴を履いている子どもを見たら、寝癖をつけたままの子どもを 見たら、どう思いますか?どう関わりますか?どう言葉掛けを行いますか?マイナスなイメージから、その子どもを見てしまうのでマイナスな言葉掛けが多くな るのでは!?

また、人の印象を決める2つ目に「声」とありますが、話し方が良い子と悪い子でも人の印象や評価が異なります。
しっかりとした丁寧な言葉で話すことが大事だと思いませんか?

躾という言葉は、死語になったかのように、現在の社会では聞かなくなりました。
しかし、子ども達の人間関係や社会性を考えると、とても大事なことだと思います。
今一度、我が子の外見や話し方を客観的に観ていただき、躾を心掛けて下さい。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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