見る力を養う

キッズのためのメンタルトレーニング - 第47回
掲載日:2010年9月14日

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サッカーに必要な技術として一般的に「止める・蹴る・運ぶ」そして「見る」があります。

  • 止めるはトラップです。
  • 蹴るはパスやシュート
  • 運ぶはドリブル

では「見る」とは何のことでしょうか?見るとは周囲の状況を見ることです。

  • 仲間や相手の位置を見る。
  • 攻撃や守備の時に空いているスペースを見る
  • 先を見る(予測)

今 回は具体的にサッカーに必要な技術として4つのスキルを紹介しましたが、最近の選手を見て感じることは「見る力がない」ということです。周囲の状況や仲 間や相手の位置が、どのようになっているのかを見ることが苦手。よく見かけるのは、プレーの選択の多くが「監督の指示」「仲間の声」「応援の声」のようで す。しかし、実際にプレーの選択は周囲の状況や敵味方を「見ておかないと」正しい決断をすることはできません。見ることなくプレーをしてしまうので、相手 に守られるか、ミスを犯してしまっています。

私生活でも同じことが見られます。「見てみぬふり」と「無関心」です。私は、この私生活の行いが、サッカーに問わずスポーツの「見る」という技術や作業を低下させてしまい、プレーに大きく影響していると思います。

ここで大事なのが、親や大人だと思います。「見る」ことの大事さを伝えるべきです。
見ることなく周りの人が事を進めてくれることを経験した子どもは「見る」ことの大事さを知らないでしょう。「誰かがしてくれる」「誰かがするだろう」または「何でしてくれないの」と他人の責任にしてしまいます。

よく「KY」という言葉を聞きますが、まさに「空気が読めない」とは周りを見ていない人、感じていない人のことではないでしょうか。

見ることのできる選手は「状況判断」「適応力」に長けています。これは社会人にも必要であり大切なことではないかと思います。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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