子どもの振り見て親(指導者)の振り直せ

キッズのためのメンタルトレーニング - 第96回
掲載日:2012年9月4日

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メディアの力や影響は凄いですね。子どもと言わず私たち人間への影響は本物だということを経験しました。
今まで、高校サッカー選手権大会決勝の中継や熊本日日新聞で登場させて頂いておりましたが、ロアッソ熊本で活動をはじめメディアに出る機会が多くなり、先 日のTKU「夜はホンネで!?」に出演させて頂いた時には…電話やメール、会う人から「観たよ!」と言葉をかけられ続けました。
あれから2週間ですが現在進行形です(笑)

目(視覚)の影響は私たち人間にとって、どの程度だと思いますか?
人は視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚の五感を通じて情報を収集します(学習します)。
その中でも視覚からの情報収集量は87%。
聞かせたり、触らせたり、舐めさせたり、匂わせたりするよりも「見せる」ことが一番効果的だということです。
「百聞は一見にすかず」という言葉は、まさに視覚が与える影響を示しています。
※ちなみに、聴覚7%、触覚・味覚・嗅覚で6%。

この視覚の影響を考えると、子ども達に「何をみせるか(みせているか)」がとても重要だと思います。
以前、子どもはモノマネをして学習するともいいましたが、何を見て、何を手本にモノマネするかも、見るという作業から生じています。
保護者の方が「どこで覚えたんでしょうね!?」とか「何でそんな性格なんでしょうか!?」と言われることがありますが、どこかで見たんでしょうね(笑)

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉を引用するなら、「子どもの振り見て、親の振り直せ」が子育てには大切なことであり、子どもの養育する上で重要なことだと思います。
結局は、親を見て親を真似ることの連続性が子どもの精神と身体を形成するうえで大きく影響するわけですから、例えば、子どもに「こうしなさい」など言動の修正を行う前に、自分へのアプローチを優先してほしいと思います。

これは親だけではなく、指導者にも当てはまります。
暴言をはく選手の監督は暴言をはき、時間にルーズな選手の監督は時間にルーズなど、良くも悪くも指導者が与える影響も大きなものです。
現代の子ども達を見て「?」と思うことが多くなりましたし、精神的に未熟な子どもも多くなったと思います。
その原因の1つに大人の言動も影響しているのではないかと思います。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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