「向上心」と「目標」

キッズのためのメンタルトレーニング - 第116回
掲載日:2013年6月11日

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サッカー日本代表が見事に(無事に)2014ワールドカップ出場を決めましたね。しかも予選通過一番乗りです!また、ドーハの悲劇から20年…5大会連続5回目のワールドカップ出場と、間違いなく日本サッカーのレベルは高くなっていますね。
その証拠にスターティングメンバー11人のうち、Jリーグでプレーしているのは3人。(そのうち2名がJ2。ロアッソ熊本と同じリーグです)その他9人は海外でプレーし、所属するチームでは中心選手として活躍しています。
この20年で本当に変わりましたよね。

変 わったことは、もう1つ。選手達のインタビューを聞いていると、「向上心」と「明確な目標」を持っていることを感じます。持つだけでなく実行しているこ と。シンプルなことですが、とても重要なことだと思います。最近は!?と言いたくないのですが、若い指導者、選手、子ども達は、向上心や目標という言葉が 時代遅れのダサいという風潮があります。

しかし、日本トップの選手たちが口を揃えて「レベルアップ」や「優勝を狙う」など、声に出して他人に話す姿は、この死語になりつつある「向上心」「目標」が人間にとって、上手くなるため、必要不可欠な要素だと言う事を示してくれています。私は個人的に嬉しい限りです。

こ の文章を読んでいる方は大人の皆様でしょう。私たちが向上心・目標を持ち、持つだけではなく「やっている」ことが、子どもに向上心や目標の大切さを身に つけさせる方法でしょう。ダサい・かっこ悪いことではないと教えてあげることでしょう。向上心や目標を持っている人を笑わないことでしょう。

本田圭佑は「自問自答」を繰り返しています。今の自分と理想の自分との間で、常に語り合っています。まさに目標である理想の自分に向けて、現在の状態に満足せず、よりすぐれたもの、より高いものを目指して努力しています。

かっこ悪いことではないですよね。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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