偉人に学ぶ郷中教育

キッズのためのメンタルトレーニング - 第131回
掲載日:2014年1月7日

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明けましておめでとう御座います。今年も皆様にお役に立つコラムを提供していたいと思っておりますので、どうか2014年も「キッズのためのメンタルトレーニング」を宜しくお願いします!

早 いもので新年から1週間が経ち、今週から仕事始めや始業式かと思いますが、心身共に“休日ボケ”は解消されていますか?笑。「今年は!」と一年の抱負や夢 (目標)を元旦に誓ったのにも関わらず…なんて事はないでしょうか!?そう質問している私こそ、休日ボケのようで、2日前から熊本県民総合運動公園で運動 をスタートしました。運動といっても50分のランニングと体幹トレーニング…ロアッソ熊本の選手が体を動かしているので一緒に汗を流しています。はたから 見れば、まるでプロの自主トレのような。笑。

私の2日前の行動から、私の2014年の目標が何だか解りますか!?。Jリーガーではありませんよ。マラソンに出場でもないですよ。答えは「現役当時の体に戻る!」です。体脂肪6%は無理ですが、体重なら可能かと!応援よろしくお願いします!

正 月の連休を利用して鹿児島へ旅行に行きましたが、旅行の目的は「西郷隆盛」と「郷中教育」でした。現在は、幼少期から偉人に触れることが少ない時代かと思 います。各家庭の本棚には辞典や伝記が並び、自然と歴史に名を残していた人物の生涯に触れておりました。現在はアニメや漫画、ゲームに触れる時代。時代は 変化しても変えてはいけない事はあると思うのは私だけでしょうか?郷中教育を知れば、少しは危機感を持たれるかも。

鹿児島と言えば西郷隆盛 が有名ですが、明治維新から明治時代にかけて活躍した人物(西郷隆盛・ 大久保利通・大山巌・東郷平八郎・山本権兵衛・村田新八・西郷従道)も鹿児島出 身。しかも同じ時期、しかも同じ地区(地域)の生まれ、育ち…それには郷中教育が大きく影響していると言われています。
郷中教育の内容を簡単に説明すると、少・青年期に居住する町内において、少・青年の集団の中からリーダーを置き、自主的に勉学に努める教育システムです。その中にルールがあり「嘘を言うな・負けるな・弱いものいじめをするな・武士道の義を実践せよ・心身を鍛錬せよ・質実剛健たれ」という考え方(価値観)を学んでいます。
また家庭でも47首の「日新公いろは歌」と歌詞の中に大切な教育論や考え方を取り入れて普及させています。

幼少期からの教育と家庭内の学習など、どのような価値観を身につけ、身につけさせるか…本当に大事だと思いませんか?新年はスタートしたばかり!家庭で、親子で郷中教育ではありませんが、もう一度、ルールや決まり事を徹底することから始めてみませんか!


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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