親が作る我が子の性格 1

キッズのためのメンタルトレーニング - 第145回
掲載日:2014年7月23日

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1ヶ月におよぶ2014ブラジルW杯はドイツの24年ぶり4度目の優勝で幕を閉じました。
延長前半、ゲッツェの決勝ゴールは、4年前の南アフリカW杯決勝(スペインvsオランダ)のイニエスタ選手の延長後半に決勝ゴールを思い出させる劇的なシュート。
あの決勝の舞台で「劇的」なプレーが平然とできるとは、タフなメンタリティーと常日頃からの積み重ねなんでしょうね。

しかしながら、両チームの勝利への執念、執着心は凄いものでしたね。
今の豊かな社会では死語となりつつある「ハングリー精神」の大切さを再認識しましたよ。
勝ちたい!負けたくない!という気持ちよりも、きつい・辛い・怠い・面白くないからなど、嫌な気持ちになるからと…必死に取り組むことを嫌い、格好わるいと思う、現代の子ども達は、どのように感じたのでしょうか?
そう思うのも、勝ち負けにこだわること、ハングリーになることを拒む子どもが増えていると思うからです。

では、ハングリー精神が欠如しているのは社会や環境の変化だけでしょうか!?
私は社会や環境だけの問題ではないと思います。
子どもにとっての一番の環境は「親」です。
幼児期や児童期にかけて、子どもの生活そのものを親に依存する部分が大きいため、子どもにとって親からの影響は自然と大きくなります。

それでは、子どもは親子関係のなかで、どのような性格をつくり出していくのでしょうか!?
人格心理学・性格心理学の親子関係と子どもの性格に代表される例を紹介します。
「支配」しすぎると無気力に。「服従」すると乱暴に。「拒否」すると卑屈になると言われています。
親の言動が直接的に子どもの性格的特徴に大きく影響することを知って下さい。

次回は、この親子関係と子どもの性格について、より具体的に説明しますね。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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