今だからこそ

キッズのためのメンタルトレーニング - 第60回
掲載日:2011年3月22日

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「運動と脳の関係 後編」の予定でしたが、次回に変更させて頂きます。

東北地方太平洋沖地震が発生して11日目。被災され避難所で生 活されている方々のことを思うと心苦しくなります。テレビや新聞などで現地の様子を知ること ができますが、報道されている以上に大変な状況だと察します。どうか一刻も早い復興と行方不明の方の救出と安否を心よりお祈りしております。

ここ熊本では「あたり前の生活」ができています。あたり前に朝が来て、あたり前に食べること、遊ぶこと、働くこと、買うこと、寝ることができています。

人は何かあると、何かないと気付くことができません。日頃から気付ける人が成果を出している人ではないでしょうか。

今回の震災で私たち人間は、あたり前のことに目を向けて、自分や生活、周囲について考えを改める必要があるのではないでしょうか。特に何もなかった地区の 人は、募金や物資支援だけでなく「見直す」ことが、被災された方への報いになると思っています。

何を見直すか!?それは人それぞれでしょう。強制することではありません。

私のケースでは、節電・節約・無駄な買い物、そして思いやり(気配り・目配り・心配り)です。快適な暮らしを求めて成長してきた我が国日本ですが、生活面・社会面の成長、発展と比べ「心」の成長が比例していないように感じます。

私がよく例え話をします。「車が良くなっても、運転する人が良くならなければ、車の機能や性能などの能力は生かされない」と。生活でも同じことが言えるのではないでしょうか。

心理学では「あたり前」を疑うことと言われています。人それぞれ「あたり前」が違います。この違いが人生を大きく左右します。よりよい人生、暮らしを求めるのであれば、あなたの「あたり前」をもう一度見直しましょう。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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