社会関係を養う

キッズのためのメンタルトレーニング - 第42回
掲載日:2010年7月6日

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皆さん、南アフリカワールドカップもいよいよ準決勝ですね。
オランダ(FIFAランキング4位)VSウルグアイ(FIFAランキング16位)とスペイン(FIFAランキング2位)VSドイツ(FIFAランキング6位)です。
FIFAランキングを紹介したのは、勝負の世界では「ランキング通りにはならない」、前評判通りには行かないということです。FIFAランキング1位のブラジルはオランダに1-2で敗れています。

今年、スペインへ勉強に行った私にとっては、60年ぶりにベスト4は励みになります。
が!ベスト4のうち3チームがヨーロッパというのも、個人と組織のバランスが重要であることを示しているようです。

ワールドカップの話ばかりになりましたが、子育てで1つ実践してほしいと思うことがあります。サッカー(スポーツ)にも関係することと思います。

個人として「強くなってほしい」「明るく元気でいてほしい」「素直であってほしい」と保護者の皆様は、願っておられると思います。また、「人間関係を築いてほしい」「人と仲良く付き合ってほしい」と人との関わりについても願っておられると思います。

しかし、もう1つ大事なことがあると思います。それは「社会との関わり」で す。「個 として成長し人との関係が友好に保たれ」だけではなく、「社会(身の回り)との関係」も大事なことと思います。例えば、集団で共有している場での子どもの 言動や立ち振る舞いなどです。幼いからではなく、幼いからこそ「ここでは”おりこうさん”にするんだよ」とか「他人に迷惑をかけてはいけないよ」など、 しっかりと共有する場でしていいこととしてはいけないことを教えることです。人間は、教えなければ(伝えなければ)出来ませんし、わかりませんから!

サッカーでいえば、組織(チーム)の中の1人として、どう考え行動するかだと思います。
社会(環境・組織)との関わりの大切さは、ヨーロッパの躍進が証明しているのではないでしょうか。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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