キッズのためのメンタルトレーニング - 第126回
掲載日:2013年10月29日
「スポーツの秋」と言われる季節がやってきました。
10月は毎週土日、熊本県内各地でサッカー教室を行っていました。来年の3月で38歳になる私が、自己紹介で「コーチの名前は”まっちゃん”です!」と話しています。
ちゃん付けに1人違和感を感じていますが、園児〜小6年までを指導する場合「松山です!」というより、ニックネーム・あだ名で自己紹介した方が、お互いが初めて会う独特の環境の中で、不思議と子ども達との距離感が縮まり、わずか数分でお互いが友達になれます。
50歳になったら何というニックネームで自分の名前を呼んでいるのでしょうか!?笑。
明治大学文学部教授の斎藤孝さんが「耳を傾け、しっかりと聴くということが学びの基本だ」と言われていました。
私は、サッカー教室以外にもサッカーやメンタルの指導を行っており、園児〜高校生の子ども達と関わることが多い中、この「人の話を聴く」ということができない子どもを見かけます。
先程のニックネームも、私たちに「目と耳(頭)を傾かせる」という作戦です。
他にも「約束」をします。「コーチたちがお話をしている時は!?」「おしゃべりをしない。」「ちゃんと聴く。」といった事です。(一方通行の約束ではなく問いかけにより、自発的になるように導いています。)
サッカー教室も、ただサッカーを教えるだけではないですからね。
耳を傾け聴くことができない子どもたちの特徴は、自己中心的な態度です。
したいからする、話したいから話す…時と場合を考えて行動できません。
結果、間違った(違った)ことをしてしまったり、何をしていいのか解らず動けなかったりします。
このような子どもは学校や家でも、先生や親の話を聴くことが苦手だと思います。
斎藤孝さんは「勉強するということの基本は、人の言うことを聴くことである。
耳を傾けて我慢して聴くという心構えが求められる」とも説明されていました。
サッカーはサッカーでしか上達しないように、耳を傾け聴くことも目と目を合わせて会話することでしか上達しないと思います。