クラブも十人十色

キッズのためのメンタルトレーニング - 第10回
掲載日:2009年3月24日

photo

十人十色とは「好みや考えなどは、人によってそれぞれ異なる」という意味です。確かに指導をしていても、タイプや性格が似ている子どもはいますが、全く同じ子どもは1人もいません。

クラブ(組織)も同じことが言えます。

熊本県内にあるクラブチームでも「個人技中心の指導」「ドリブル中心の指導」「パス回し中心の指導」「人間教育を中心の指導」また、私個人の言葉で表現す るとチームカラー・指導カラーがないチームもありますが、それぞれの特徴を持ち熱心に情熱をかけて指導されています。

今回は「めざせ!ベストサポーター」P22~23に記載している「クラブの考えを聞いてみて」というテーマです。

ここでは、クラブチームや指導者には教える側の方針や考えがあるので、疑問や不安があれば必要に応じて会話をしましょうということです。
特にサッカーは多くの指導メニューがありサッカー初心者の子どもや保護者の方々は「何のための練習なのか」「効果があるのか」など疑問に思われるかもしれません。
キッズ年代では、より多くボールを触ることとより多くの動き(運動)をしたほうがいいと言われています。
サッカーだけではなく、昔ながらの「鬼ごっこ」「縄跳び」「竹馬」「ドッチボール」「ケンケンパ」などなどサッカーとかけ離れていますが、子どもたちの発育・発達を考えると非常に効果的です。

話が身体のことになりましたが、先程お話したように、クラブチームはそれぞれに指導理念・サッカー観があり、それぞれのチームカラーを持ち、まさしく十人十色だと言えます。

これから所属するチームを探される方や現在チームに所属されている方とおられると思います。
チームを選ぶ際は、自宅からの距離・月謝・送迎・仲の良い友達がいるチーム・強いチーム・実績のあるコーチなど選択する材料は沢山あり、悩まれることと思 いますが、しっかりとしたクラブ理念や指導方針を説明できるチーム、保護者の方の教育方針と似ているチーム、心身を鍛えてくれるチームなど皆様や子どもた ちのニーズに応えられるクラブを選択されることが、クラブ・保護者にとってよいものと思います。

しかし、一番大切なことはクラブだけでなく、私たち大人や保護者の皆様も共に成長していかなければならないことです。
クラブだけの責任・大人、保護者だけの責任ではなく、今からこれからがある未来の子どもたちのために、関わる人間が正しく成長しなければと思います。


写真
松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

よければこちらのコラムもどうぞ

© NPO法人 熊本県キッズサッカー協議会
Produced by Answer International