キッズのためのメンタルトレーニング - 第106回
掲載日:2013年1月22日
ここ数日、熊日(熊本日日新聞)では、2013年度大学入試センター試験の問題と解答が記載されています。毎年、入試の季節には問題と解答が公表され、私も試しに何問かチャレンジするものの…途中で考えるのを止め解答を見てしまいます。
これは私の「知能の問題」なのか。「記憶力の問題」なのか。それとも「継続(常に学習する)の問題」なのか。この3つ学習にとって関心のあるテーマではないでしょうか。
受験を迎えている方、これから受験を迎える方、また学習に興味がある方のために、今回は知能についてご紹介します。
知能指数が高い人が「頭がよい」と思いがちです。私も知能指数が高い人は頭がよい人だと思っていました。
しかし、「①知能とは抽象的な思考能力である。」「②知能とは学習する能力である。」「③知能とは新しい環境に適応する能力である。」と知能の定義から考えると、頭がよいとは説明していません。
そもそも何を基準に頭がよいかは、人によっても状況によっても変わりますから、知能=頭がよいだけでないのです。
考える力・取り組む姿勢・社会(集団)での適応能力と、これだけでも素晴らしい才能です。
皆さんは知能テストをご存知かと思います。
あるテレビ番組でも「○○さんはIQ(知能指数)が高いから、やはりクイズに強い」と言われていますが、そもそもIQとは、子どもの発達を数値化したもので、その平均値と比べてどの程度発達しているかを見るものです。
一概に知能だけで、頭がよい悪いで割り切れるものではないことを理解してほしいと思います。
私は小学校に入学する前の知能テスト(検査)の際、色の区別がまったく解らず…隣で母が嘆いているのを今でも覚えています。「黄色を指され、周平くん!この色何色?→赤!」笑。笑えない話ですが、当時は本当に解りませんでした。
知能指数で子どもを判断しないことです。
色眼鏡で投げかける言葉(会話)を変えないでほしいと思います。色眼鏡で見る(見ている)人になってしまいますよ。
また、知能で考えられていることは「遺伝」です。
天才や異才、能才と言われた人物の家系図を見ると、その人以外にも優れた人物を輩出していることがわかっています。
遺伝子はどうすることもできません。しかし、いくら遺伝するものとはいえ、その才能を発揮できるかどうかは「環境」が大きく影響します。
例えば音楽の才能を持っていても、音楽の環境で育つか、音楽とは無縁の環境で育つか。子どもの環境を作るのは親です。勉強(成績)を伸ばしたいと思うなら、まず親がその環境を作ることです。手本・見本になることではないでしょうか。