集中とは注意 ①

キッズのためのメンタルトレーニング - 第129回
掲載日:2013年12月10日

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2014年ブラジル・ワールドカップ1次リーグの組合せが決まりましたね。
半年後の来年6月に開幕ですが、組合せが決まると私たちは「早くも」ワールドカップモード!ではないでしょうか!?

日 本の対戦相手が「コロンビア・ギリシャ・コートジボワール」と決定した翌日から、ニュースや周囲の会話はワールドカップや組合せのことばかり…人は物事が 具体的(明確)になればなるほど、またある情報だけが感覚を刺激し続けると、注意(意識すること)は、ある課題や対象物に限定され注意が強化される。
すなわち意識=思考も限定されると、まさに認知心理学の注意の概念だと思いました。

注意の選択から言えば、ワールドカップの会話をしている人は「サッカーが好き」「サッカーに関心がある」と判断できますが。笑!
※注意の条件とは好きなことには注意が向くが、嫌いなことには注意が向かず、記憶するのも難しい。

 

コラムが注意の話になってしまいましたので、心理学で言われる「集中」について話をしたいと思います。

試合や練習、または勉強をしている時、「集中」という言葉を聞いたり、発したり、考えたりしませんか!?
この集中という言葉が私たちの外側や内側で生じる時、私たちは「集中」していないことが多々あるかと思います。

人はなぜ集中に個人差があり、集中が続かないのか…今までに考えたことがありませんか?
簡単に注意に(集中に)影響する条件を説明すると「①本人が持っているパーソナリティ(性格)・②活動への欲求や目標・③環境的要因(周囲の環境)」が考えられています。
また、注意は「顔の状態・目の状態・動き・行動」など、その人の容姿から観察できます。

難しいと思われるかもしれませんが、子どもへ集中することをアプローチする前に、今までの自分の経験や体験と注意の条件を当てはめながら振り返って下さい。

次回、子ども達に集中させるためのアプローチをお話したいと思います。
が…子どもは発育発達の成長段階の真っ只中ですので集中できなくて当然と思って下さい。
様々な情報を収集しなければ生きるための知恵や知識が蓄積(記憶)されませんので。

また、注意し続けるにも「体力」が必要。
子どもの体力を考えれば集中はそう続きませんよね。
しかし、好きなことには夢中になりますね。
「好き」「関心」「興味」が子どもへのアプローチのキーワードかもしれません。笑


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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