日本と世界のフツーの違い

キッズのためのメンタルトレーニング - 第18回
掲載日:2009年7月21日

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先月、熊本県の某中学校で3年生全体に進路教育の時間をお借りして講義を行いました。

講義は「日進月歩-昨日の自分を超えることにチャレンジする–」というテーマで、これから高校受験という人生で初めての選択と決断を行う貴重な時期に何を思い考え、行動していかなければならないかという内容の講義でした。

中学3年生を対象にした講義でしたので、中学生目線で解りやすい内容にしたいと思い、講義資料を作成していた時に日本の子どもと世界の子どもとの意識の現状と違いを伝えたいと考え、ベネッセのHPに記載されていた「子ども生活実態基本調査報告書」の日本と世界の主要都市(ソウル・北京・ヘルシンキ・ロンドン・ワシントン)で調査した結果を参考させて頂き調べてみました。

内容については、勉強・生活時間・人間関係・学力観・学力の効用・社会観・価値観といった項目でしたが、日本人の子どもは世界の子どもと比べ以下の傾向があるようでした。

  • 勉強の価値(意味)を理解していない
  • 学校生活が楽しければ、成績にこだわらない
  • 努力は報われないと考えている
  • 競争が激しいと感じていない
  • 意欲が低い(目的意識が低い)

以上が日本人の子どもの現状です。
詳しい内容を見られたい方は一度、ベネッセのHPをご覧下さい。

私はよく「あなたの“あたり前”(常識)を変えないと目的は実現されませんよ」とアドバイスします。
例えば、成績がいい人のあたり前と成績が悪い人のあたり前は違います。
スリムな体の人と肥満の人の生活習慣は違います。
何があなたのあたり前(常識)または習慣になっているかが問題なのです。

先程、日本人と世界の子どもたちの常識の違いを説明しましたが、まさに現在の日本の子どもの常識は世界の子どもと比べると実に質の低いものです。

環境が人を作るとコラムでも説明したことがありますが、環境=常識といっても過言ではありません。
この日本と世界の常識の違いを個人単位・組織単位(チーム・家族単位)・地域単位で考えてみて下さい。
結果に違いがでることは間違いありません。

今までの常識に捉われず、変化や成長を恐れず、真に求める人・家庭・子ども・成果に対して取り組んでみましょう。
全ての答え、やらなければならない事、できない理由はあなたが一番知っているはずです。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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