キッズのためのメンタルトレーニング - 第26回
掲載日:2009年11月17日
この時期は「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」などなど、様々な言葉で秋を表していますが、このように言われるようになったのは、秋は気候が良く過ごしやすいことからだそうです。
子 供たちに対して、これらの言葉を引用し「ご飯を沢山食べる」「外で遊ぶ」「本を読む」「自然とたわむれる」ことを進めてみてはいかかでしょうか?普段、 中々ご飯を食べない、外で遊ばない・自然とたわむれない、本を読まない、子供がいるご家庭では何かのきっかけになるかと思います。
そう言っている私こそ、幼い時に母から「○○の秋」にちなんで「食欲の秋だから、たくさんご飯を食べなきゃ!」「食欲の秋だから残したら駄目だよ!」と言われ、お蔭様で(笑)今まで骨折もないほど丈夫な体を作ることができました。
今回から数回に分けて、高校生の行動面や心理面の現状についてご報告させて頂きます。
良い悪いは別として、子供たちが我が家の外では(学校や学校外)どのようなことを行い、どのようなことで注意されているのかを、未来の高校生を持つ皆様にお伝えしたいと思います。
「人の話を聞いていない」ことです。
この問題は子供たちだけの問題ではないと考えています。子供や私たちを取り巻く環境が一番の原因だと思います。
快適な暮らしが作り出した社会の病気だとも言えるのではないでしょうか?
情報化社会となりインターネットの普及で何でもできる、調べられる(知ることができる)時代ですし、携帯電話の普及で“いつでも、どこでも、誰とでも”会話や連絡ができ、調べることだって遊ぶことだってできます。
このような背景を見ても「今、真剣に聞かなくとも」または「後からでも」という心理状態になっているのではないでしょか?
又、話を聞かなくても済む状態を大人が作り出していると思います。
この「話を聞かなくても済む状態」とは、親が手を掛けすぎる(見守りすぎる)ということです。
話を聞くことができない(聞かない)ことで生じる子供(本人)の失敗や問題を見守らずに、失敗や問題がないように見守っていると思います。
子供は失敗や自分自身での気付きによって成長します。
例えば、熱い飲み物を飲むならば「熱い」と感じ、次からは「冷まして飲む」ことを覚えます。
しかし、熱いことを感じる前に「これは熱いから冷やして飲むのよ」と親が手を貸してしまいます。
このようなことが家庭で頻繁に行われているようです。
(宿題・後片付け・掃除・整理・準備など)言葉が悪いと思いますが、一度や二度、痛い目にあわせて下さい。
そうすると「ちゃんと話を聞いておかないと大変なことになる」と気付くでしょう。
間違いなく人の話を一生懸命に聞く姿勢が身に付くと思いますよ。