心を亡くしていませんか?

キッズのためのメンタルトレーニング - 第28回
掲載日:2009年12月15日

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年末に差し掛かり、何かと忙しい毎日を過ごされているのではないでしょうか?
この時期になり「早くから取り組んでおけばよかった」とか「また忘れていた」など、昨年と同じ気持ちになっている方も少なからずおられると思います。

大人でさえ、「忘れます」数十年と生きているのに忘れます。
年齢や経験だけの問題でないようですが、忘れることも人間の本能かもしれませんね(笑)しかし、私たち大人は子ども達に対して、厳しく指導・教育しますし、社会や企業、人間関係の中でも忘れることは、良くないと認識されています。
という事は、忘れることは「いけない」ことなのかもしれません。

本日、「忙しい」と「忘れる」の2つの言葉を使いましたが、2つの漢字に共通することは、「心を亡くす」という2つの漢字が使われていることです。
忙しい時も忘れる時も、心を使っていないということです。
心という漢字に意味を調べると「思い。内心。心の中で、心の底からの意を表す」と解説しています。

つまり、何事にも心の底からの思い(意)を込めて取り組んでいない(行動していない)時に、忙しく感じることや、忘れることがあるのだと思います。例えば、自分が好きで興味のあることならば、忙しいと思わず、忘れることはありません。
しかし、嫌いで興味のないことになると、忙しく思い、忘れることが多くなっていると思います。

子どもが、忙しくしている光景や忘れることが多い現場を観察してみて下さい。
きっと心理的な作用が働いていると思います。
「好きにさせる」「興味を持たせる」「関心を持たせる」ことが、忙しさではなく積極的・肯定的な行動を生じさせ、また、忘れることがなく、しっかりと計画的に行動できる子どもを作ると思います。
好きにさせるこそ、親業の1つかもしれませんね!


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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