ガマン

キッズのためのメンタルトレーニング - 第58回
掲載日:2011年3月1日

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子どもに「ガマン」させることは、大切な養育の1つです。
ガマンには2通りあるのはご存知ですか!?

①「したいけれど、行動しないガマン」
②「したくないけれど、行動するガマン」

①の行動しないガマンの例は「オモチャが欲しいけど、ガマンする」「遊びたいけど、ガマンする」です。
②の行動するガマンの例は「野菜は食べたくないけれど、ガマンして食べる」「勉強したくないけれど、ガマンして勉強する」などです。

このガマンとは「自己コントロール」とも言えるかと思います。ではガマンの性質は、どのようにして作られるのでしょうか。発達心理学では「子どもの欲求をどう導いてやるか」が重要だと説明しています。そのためには…

①「すぐに欲求を満足させるのではなく、一定期間ガマンするようなことを経験させる」
これは「欲求の満足を遅延する能力」を育てます。

②「ただガマンする経験を持たせるのではなく、その場合どのようにすれば苦痛を克服したり、欲求を実現したりすることができるかの見通しを持たせること」
これは「現実検証能力」を育てます。

ただやみくもに「ガマンを強制させる」と、かえって苦痛や欲求に対するこだわりを強化してしまいますので、2つの手法で欲求を適切に処理する経験を積み重ねることです。

私 個人の意見としては、現代は「即座に欲求を満足させる社会」になっていると思います。私たち大人でも「ガマンせずとも満たされる」ことはありますよね。 また、「見通しを立てるような面倒なことはしたくない」(考えたくない・悩みたくない)と考えます。これでは「ガマン」や「自己コントロール」が育たない と懸念しています。

この時代だからこそ、自分自身に子どもに、意図的に意識的に、2つの手法を活用して頂きたいと思います。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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