自主性

キッズのためのメンタルトレーニング - 第57回
掲載日:2011年2月15日

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日本男児!ヨーロッパで活躍していますね。特に…高校時代、九州の福岡県の東福岡高校サッカー部でプレーした長友佑都選手。今年、高校を卒業する中京大中京高校サッカー部の宮市亮選手。日本代表がアジアカップを優勝してから日本人選手の活躍が目立ちます。推測すると「やれば、できる」という気持ちが強化されたのではないでしょうか。

子どもの「自主性」で悩む方は多いと思います。ほっとくと何もしない。何でも親任せ。など、自主的に考え行動しない子どもに頭を痛めている話はよく耳にします。(私も指導の現場で体験します)

そこで今回は「自主性」についてお話したいと思います。心理学では自主性を「他人の保護や干渉を受けず、自分で考え、進んで行動しようという傾向」と説明しています。自主性の高い子どもと低い子どもでは…

  • 内的コントロール(感情)
  • 目標設定
  • 手段的行動
  • 現実的知覚
  • 個人的責任感
  • 自信

以上の6つの観点で異なると言われ(ド・シャーム)、自主性の高い子どもは、成績も良く、好ましい性格であるとみられることが多い傾向にあります。

では、自主性(自律性)の高い子どもに育てるには!?自律性について「教師や親が子どもの自己決定を尊重する態度で接することが大事である」(デシ)と示しています。するかしないか、何をするか、どのようにするか、誰とするかなどについて、自分で決めることができる(決めさせる)と感じると高い自己決定感が得られます。

もう一度、「するかしないか、何をするか、どのようにするか、誰とするか」という言葉を読んでみて下さい。
子どもの口数より親の口数が多いと感じませんか?自主性の第一歩は、子どもの口数を増やすことだと感じます。
沈黙は決して悪いことではありません。少ない知恵と経験から必死に考えている証拠です。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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