アンテナを立てる

キッズのためのメンタルトレーニング - 第66回
掲載日:2011年6月28日

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先日、パークドームで少年サッカー大会が行われソレッソ熊本が2連覇を達成しました。
ソレッソの皆様、おめでとう御座います。今年からルールが変わり選手たちは不慣れな中、プレーしづらかったと思いますが、さすが子ども達!柔軟に対応して いました。子どもは大人が心配するほど、環境の変化に見事に対応できるものです。逆に言えば大人の方が環境の変化に対応する力がないと思いませんか?

私は、この大会、準決勝の2試合を観戦させて頂きました。ゲームを見て感じたことは「言葉かけを仲間同士で効果的に行っているチームが良い成績を残していた」ことです。他にも技術や体力(走力)と勝利の要因はありますが、目立っていたのが「言葉」でした。

今回は、この言葉からみんなから(仲間から)「好かれる子ども」と「嫌われる子ども」の特徴について説明して、良い友達作りとうまい人間関係の作り方つい て説明したいと思います。(初対面による人間関係について:ドッジとエッカーマンの研究結果から)

  • 好かれる子ども
    最初はあまり積極的に話しかけたりせずに、周りの様子を見ながら徐々に自分を表現していく。
  • 嫌われる子ども
    最初から周りの子どもに働きかける。

こ の結果から、初対面の際は「最初からあまり積極的に話しかけることは、実はあまり上手いやり方ではない」ということがわかっています。相手の関心を引こ うとして、かえって相手の邪魔をしてしまい、嫌われてしまうということです。友達を作る時、良い人間関係を作るには「相手の活動をうまく理解して、相手に 合わせること(協調性)」が大切。そして友達の中でどう振舞うかによって友達との関係が決まると言われています。

と言うことは「アンテナ を立てておく」必要がありますね。携帯で言えば電波の入り具合によって電話やメールの送受信に影響するように、相手の話や状況を聞 く見ることができるアンテナを、しっかり持つことが大事です。最近、このアンテナを立てている人は少ないと思いませんか?流行した言葉「KY」ですよ。 「空気読めない人」…子どもは大人を見ています。マネします。はじめに大人からアンテナを立ててみませんか?


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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