答えは後から

キッズのためのメンタルトレーニング - 第34回
掲載日:2010年3月9日

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最近、中学校や保護者からメンタルトレーニングや講演の依頼が多くなり、精神力への関心が高まっているように感じます。心に関心を持たれることは大変嬉しいことです。

最近、メンタルトレーニングの冒頭に「今、あなたが悩んでいることは何ですか?」という質問をします。

質 問に対して「即答できる子」、「中々答えることができない子」がいますが、中々答えることができない子ども達に共通していることは「日頃から考えていな い」ことです。ですから、私は子ども達に「好きなことは何ですか」というと…次から次に話し始めます。まさに日頃から考えている証拠です。

キッズ年代から「考えさせる癖」をつけさせることは非常に重要ですし、自分自身のことを考えること(見つめること)は更に重要なことです。

そこで「考えさせる」にはどうしたらいいでしょうか?
あなたの人生を振り返り「考えさせられた経験」から答えを導きだせると思います。
例えば、私なら「何で嘘をついたの?」と質問され続けられました。
親の口から発することは質問のみです(笑)この私の実例から分かるように「間」と「答えを言わない」ことです。

大人は、しっかり教育させようと「答え」を先に伝えます。
0からなら話は分かりますが、ある程度、理解した子どもが何らかの失敗や問題などが起こった時に答えから伝えています。
それでは考えることはないと思いませんか?

大いに悩ませて下さい。
悩んでいる我が子を見て可哀想に思う気持ちは分かりますが、人生80年を考えれば、今この時期に「考えさえる癖」を身につけさせましょう。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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