手段ばかりに目を捉われない

キッズのためのメンタルトレーニング - 第39回
掲載日:2010年5月25日

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現在、乳幼児臨床心理学で新生児の発育発達について学んでいますが、より良い「子育て」のヒントが多く大変参考になります。

子どもの発育発達の中、初期段階で「母親中心」に学ぶ時期が訪れます。
大人を追いかけ無意識に学習される時期です。幼い子どもからしてみれば母親がすべての時期でしょう。
生後1ヶ月以内で顔らしいものに注意が向き、生後3ヶ月で人の顔への微笑反応を行うそうです。また、母親の声を聞き分け、母親の声(言葉)を好むといいます。

親、特に母親を追いかけ、母親の表情を観察し真似、そして母親の声に耳を澄ませと、子どもは母親のすべてを素直に受け入れます。

私は何度となく「子どもは親の鏡」といいますが、乳幼児の発育発達から見ても間違いのない事実です。
キッズ年代のお子様をもたれる保護者の皆様、「立派な大人になってほしい」また「逞しい選手になってほしい」と考えて、一生懸命に教育されることも良いこ とですが、まずは「私たち大人が立派で逞しい人になる」ことが一番の教育であり子育てかと思います。

スペインで年配の方がサッカーを観戦しサッカーについて語っている姿をよく見かけました。
想像ですが、その孫たちは祖父母の言動に影響を受け、幼い頃からサッカーが好きになり、観戦し、サッカーの本質などを自然に知っていきます。これがサッカーという文化を作り、トップレベルの選手を輩出する要因の1つであると思います。
この環境を考えて下さい。トップレベルの選手になるために特別な教育などしていないと思いませんか!?


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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