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キッズのためのメンタルトレーニング - 第94回
掲載日:2012年8月7日

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ロンドンオリンピックが開幕して10日!ここまでのメダル獲得数は「27個」。
初とか、○○年ぶりと日本を元気にしてくれる活躍を見せてくれています。
日本のメダル最高獲得数はアテネの「37個」。どこまで近づくか!それとも歴史を塗り替えるか!毎日、テレビに釘付けです。

サッカーでは男女ともベスト4と快進撃ですね。
快進撃ではなく実力と言う言葉が妥当では?と思う素晴らしい結果です。
特に男子は44年ぶり、しかも同一カードvsメキシコ。これからの歴史を振り返る映像の中で釜本さんのプレーではなく、ロンドン代表の選手たちのプレーが語り継がれるか、ぜひメキシコを撃破して決勝の舞台に立ってほしいと思います。
ベスト4という結果からも海外のクラブでプレーする選手が増えていることも理解できますし、まさに日本のサッカーが成長した証拠ではないでしょうか。
これから、更なる成長があると思います。

なぜ、そう思うのか?子どもの学習(教育)は真似ることから始まります。
キッズやジュニアの子ども達は、今回の結果や個々のプレーを間違いなく見ています。
永井選手の裏へ抜け出すプレー、清武、大津、宇佐美のドリブル、吉田の守備力とビルドアップ力…子ども達は影響されますね。
憧れとなり、真似るはず!最高のお手本、モデルです。

ある家庭の話ですが、小2の女の子はお母さんに言われなくても「ご飯を炊く・洗濯を干す、たたむ・掃除をする」など家事のことを1人でしているそうです。大人でもなかなかできませんよね(笑)
そのお母さんは働かれていますが、毎朝「掃除、洗濯、朝ごはん(夕食の準備)」をしてから会社に出勤されています。
これも真似ることの1つですね。

また、これまでには言葉(コミュニケーション)も重要です。
このお母さんは「○○ちゃん、手伝ってくれたらママは嬉しいな」とか「してくれたの。よくできたね。ママ嬉しい」と井幼少児から話していたそうです。
真似から始まり、自主性と継続を生むコミュニケーション!参考にしてほしいと思います。

また、ロンドンオリンピックでは団体戦の活躍が目立ちます。
これは「自分の理由」ではなく「自分以外の理由」がモチベーションと集中を生んでいると選手たちの言葉から伺えます。
先程の家庭の話で言えば、ママの嬉しい顔が見たい!ことでしょうか。

何度もコラムで紹介していますが、子どもに言う前に自らが行う。してほしいことを「しろ」「何でしない・できない」という言葉ではなく、自らがしよう、したいと思わせる言葉。今までと違うアプローチをしてみて下さい。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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