意味や理由を問いかける

キッズのためのメンタルトレーニング - 第120回
掲載日:2013年8月7日

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前回の話の続きになりますが…子ども達は「自分が好きなこと」や「自分に必要であり、意味があると感じる」こととなれば、自らの意思で、脇目も振らず黙々と取り組み続けますね!
この姿勢を勉強や私生活で生かしてほしいと思うことでしょう。
ゲームに取り組むように、勉強やスポーツに打ち込んでくれれば…なんて(笑)

ゲームが好きな理由は「楽しいから」「面白いから」「ワクワクするから」「満足感」「達成感」などでしょうか!?であれば、この「動機」を指導者や保護者の皆様が取り組ませたい(簡単に言えば、やらせたい。してほしい。)ことに活用することですね。

私は仕事上、子ども達と関わる回数(頻度)は、県内の指導者の中でも多い方なので、多種多様な子ども達と出会います。
そこで見かける大人と子どもとの会話で多いのは「○○しなさい」「なんでしないの」と動機(意味・理由)をさておき、行動することを促そうと指導、言葉かけをされている先生・指導者・保護者です。
このような言葉かけをされている場合、「何度言ったらわかるの?」「聞いているの」という言葉が必ずと言っていいほど続き…大人が感情的になり怒りだしています。
これらは悪いことではありません。人の成長に「刺激」が必要なので、怒ること・突き放すことも大事なことです。
しかし、目の前の子どもが何度言っても、しない・変わらないのであれば、アプローチを変えるも必要なことです。

私の考えですが、行動を促す前に、行動しなければならない意味や理由を説明することです。
ゲームの話を思い出して下さい。子どもが内発的動機を感じ、考えることができれば「しています」。
難しいと思われると思いますが、私たち大人も自分にとって有益なことだと感じること(考えること)には取り組んでいるはずですよ。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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