キッズのためのメンタルトレーニング - 第32回
掲載日:2010年2月9日
昔、どの家庭にも歴史的な人物の書物や漫画などがあったと思いますが、今では少なくなっているように思えます。
この文章をお読みの方にも「見たことがない」と言われる保護者の方がおられるのではないでしょうか?
しかし、現代でもテレビを通じて伝記については昔と変わらず取り上げています。
例えばNHK大河ドラマの「龍馬伝」です。
福山雅治が主人公を務めていることも関係あると思いますが、現在テレビ視聴率は「№1」です。
私も毎週かかさず観ていますが、33歳(もうすぐ34歳)になる私でも龍馬の生き方や考え方、龍馬に関わる人々、そして江戸時代から明治時代へと移り変わろうとする中、一生懸命に生きる人々を観ると「興奮」します。
「何かしなければ」と希望と野望が湧き上がります。ただの歴史好きなだけですが(笑)
心理学から見て、現代の子どもから大人に不足していることがあります。
それは「基礎たる生きる知恵」です。
「生きることは何なのか」「自分の人生とは」「人と共に生きることとは」など、生きている(生かされている)中で自分は「何をしたいのか」「何をしなければならないのか」といった基礎と知恵が足りないように感じます。
その解決策の1つとして、「伝記を読む・知る・学ぶ」ことです。歴史的な人物が、どのような生き方をしたのか、また、どのような子育てや教育を受けていたのか、多くのことを学ぶことができます。
簡単に言うなれば「正しい判断基準」を持つことができます。
正しい判断基準があれば、目の前に現れる出来事に対して感情的になることなく(感情的とは、不安・恐怖・焦り・怒り・緊張・落ち込みなど)正しい行動ができるはずです。
メンタルトレーニングでも伝記の資料をよく使います。
また現在、最前線で活躍するスポーツ選手の幼少期から現在に至るまでの内容も使います。
子ども達に漫画やゲームを与えるのでなく「一冊の伝記」を与えてみて下さい。
特に漫画の伝記ものでしたら、読むことには抵抗ないと思います。