観戦のマナー

キッズのためのメンタルトレーニング - 第4回
掲載日:2008年12月30日

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キッズサッカーを観戦していると、純粋でボールを追い掛け、無邪気にプレーしている姿に感動し、サッカー経験者の私としては胸が熱くなる瞬間です。
スポーツ未経験の方でも子供たちのプレーを見れば、何かを感じると思います。
私たち大人が忘れかけているもの(忘れているもの)が試合会場には多く見られますね!

近年、キッズサッカー界(幼児期のスポーツ)では試合観戦のマナーについて考えられています。
めざせ!ベストサポーターのハンドブック中にもアメリカのキッズ年代に対する試合観戦マナーについて、指導者や保護者の関わり方を詳しく説明しています。
ここで皆様に、この内容を紹介します。
「キッズゾーン」と呼ばれるプログラムで、観戦でのネガティブな行動を排除することを目的とし、試合会場ではサイン(標識)やバッジを使ってキャンペーンを行っています。
キャンペーンの具体的な項目は…
● キッズが№1
● 勝つことではなく楽しみがすべて
● ファンは応援するのみ。コーチはコーチに任せる
● 怒りにまかせてどならない
● ボランティアのレフリーを尊重する
● ののしらない
● 禁煙
● 帰りにゴミを残さない
● 子供によい見本となる
以上の注意書きに従うのであれば“ウェルカム”従えないのであれば“お引き取り願いたい”という内容になっています。
つまり、上記の項目がキッズ年代の観戦マナーということですので、ぜひ一度、皆様の観戦状況と比べてみて下さい。

子供の立場で試合中の心理状況を説明すると試合中、目の前の相手に勝つために一生懸命頑張っている(プレーしている)中で、コーチからの指示、保護者からの声援を両サイドラインから聞いています。
ミスをしようと負けようとプレーしている訳ではない中で、両サイドラインから言われる訳ですから、どちらに集中していいのか、何に集中していいのか迷いが生じると考えられます。
自分の親の言葉は、子供にとってはこの世の中で一番信用・信頼する言葉ですので、コーチと違う指示ならば、迷いは混乱を生じさせ極端に言えば、親の指示でプレーするようになります。
その結果…平常心を欠き実力を発揮することはできません。これは私が実際に子供に聞いた実話です。
試合は子供が主人公です。子供のことを思うのであれば、ぜひキッズゾーンを参考にして下さい。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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