管理栄養士の視点からキッズサッカーの皆様へ

キッズのための食育講座 - はじめに
掲載日:2009年9月22日

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ご覧の皆様、はじめまして。
この度、NPO法人熊本県キッズサッカー協議会の栄養アドバイスを担当することになりました管理栄養士の中村まりです。

キッズ年代の子育て中でいらっしゃる保護者の皆様へ役立つ栄養情報をご紹介していきます。スポーツ栄養のことはもちろんですがキッズ年代の子供たちに大切な食育の情報を取り入れていきたいと思っています。

さて、保護者の皆様におかれましては「食育」という言葉をご存知でしょうか?
詳しくはわからなくても一度は耳にしたことがある言葉だと思います。

現在、保育園や幼稚園、小学校などで「食育」を大きなテーマとして食事の提供が行われています。
栄養が子供たちの体と心の成長にかかせないからです。また、戦後の栄養不足の時代から現在は飽食の時代となり、歪んだ食事・食生活が子供たちにまでも浸透しています。
そんな理由から「食育」という言葉が多く使われるようになりました。

「食育」とは、“正しい食(食事・食生活)を子どもたちが自分で管理できるようになるため”に必要な食事面の子育てと思っていただければ分かりやすいでしょう。

ところで、食育を行なう目的についてです。
一般的に幼少期では「なんでも食べる」、成長するにともなって「ただしい食生活ができる」、そして大人になったら「正しい食事を自分で管理できる」ことが大切です。また、スポーツ選手に関しては「競技別の食事」がさらに必要となります。

そこで、キッズたちの食育の第一歩は大人たちが一緒に「なんでも食べる」ことです。そして「なんでも(多種類の食材を)食事に取り入れてあげること」です。

それから、先にもお伝えしたように栄養は子供たちの体だけでなく心にも深く関わっています。
スナック菓子やジュースなどの糖分が血糖値を急激に上昇させ、怒りやすくキレやすい子供たちが増えたことが現代社会において問題視されるようになりまし た。また、ポテトチップしか食べない、から揚げしか食べない、お菓子しか口にしない、野菜を食べられない等、偏食の子供たちを多く目にする時代です。

正しい食べ物は正しい栄養を体の細胞に届け、そして体の成長だけでなく心の成長にまでもつながっていきます。
ぜひ、大人たちが子供たちにとってより良い食育環境を整えてあげたいですね。

これから先、子供たちの体はもちろんですが心もサポートできるような温かい栄養情報をご紹介していきたいと思います。


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中村まり(なかむら まり)
熊本県熊本市生まれ。 (有)ヘルスサポート 取締役
資格:管理栄養士 健康運動指導士
スポーツ栄養士業務の他、食育コンサルタントとして保育園・幼稚園・こども園において「食べる食育」をテーマとした食育事業を実施中。また、食育を取り入れた給食を通して子供たちの健康づくりをお手伝いしています。

現在、栄養マネージメントを行っているスポーツ団体
(株)エディオン女子陸上部

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