キッズ年代は基礎作り

キッズのためのメンタルトレーニング - 第11回
掲載日:2009年4月7日

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スポーツは「人間が考案した施設や技術、ルールに則して営まれる、遊戯・競争・肉体鍛錬の要素を含む身体を使った行為」と定義され、「遊戯」「競争」「肉体鍛錬」の3つの要素を含む身体を使う行為であると説明しています。

3つの要素を具体的に説明すると以下の通りです。

遊戯 ・・・・・ レクリエーションスポーツ
競争 ・・・・・ チャンピオンスポーツ
肉体鍛錬 ・・・ 身体の維持と強化、肉体的・精神的な健康管理

一般的にスポーツとは「競争」として考えられていますが、キッズ年代では「遊戯」「肉体鍛錬」がスポーツの目的といえるのではないでしょうか?
キッズ年代から勝敗だけを目的にプレーさせてしまうと、サッカーに必要な基本的スキルや身体能力の習得は困難になると思います。

実際に私の経験からも、サッカーを始めた頃(小学4年生)からディフェンスをしていましたが「試合では相手のボールを跳ね返すだけでいい」と言われ、ガムシャラにボールを蹴っていた記憶があります。
相手との1対1やボールを蹴るスキル、相手とのボディーコンタクトと守りに関しては良い面はありましたが、サッカー選手として必要な「とめる」「蹴る」「見る」「運ぶ」というスキルは、あまりできない選手でした。

特に気をつけて頂きたいことは、キッズ年代で行ったことや身につけたことは習慣として、その人のスキルとなり、今後のサッカー選手としての基本的な基礎となります。
これはスポーツに限らず人間のパーソナリティーも含みます。

心理学的に言えば「良くも悪くも、繰り返したことは習慣になる」ということからも、キッズ年代では勝敗だけを目的にサッカーを行うのではなく、サッカーに必要な基本的なスキル、身体能力を身に付けさせることも重要ではないかと思います。

そのためにも「遊戯」「肉体鍛錬」を目的にキッズ年代の子どもたちには「遊戯」=「遊びたわむれる」ことから、好きなサッカーを楽しみながらプレーさせてほしいと思います。
楽しむことから自然に「上手くなりたい」「強くなりたい」「試合に勝ちたい」と発展し、自発的・自主的に勝敗に拘りだすと思います。

しかし一方で、メンタルトレーナーの立場から見て現代の子どもたちは「負けず嫌い精神」や「忍耐力」が低下していることから考えると、練習の中に競争(勝ち負け)を取り入れ、試合では練習してきたことを発揮させる(出し切る)ことを進めてほしいと思います。


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松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

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