この時代だからこそ社会性を育てよう

キッズのためのメンタルトレーニング - 第92回
掲載日:2012年7月10日

photo

雨・雨・雨…こんなに雨が続き、湿度も高くなると、心も体もスッキリしませんね。
汗かきの私には辛い毎日。ハンドタオルと着替えは必需品です(笑)

現 在、熊本の地域活性化に取り組んでいます。「スポーツを通じて熊本、県民どのように貢献するか」毎日こんなことばかり考えています。人が幸せを感じるこ とといえば、経済的・精神的・社会的・健康的の4つです。多くの人は経済的に幸せを感じるではないでしょうか。また求めているのではないでしょうか。

「貢献」のことを考えると経済面だけが幸せではないと感じることばかり。
熊本県民1人1人が精神面・社会的・健康的に幸せを感じるような街にしたいと思いますね。

話 がマネジメントの話になっていますが、子どもの時期から社会面、つまり社会性の大切さを大人が伝えてほしいと思っています。社会=人々との調和や道徳で す。今の子ども遊びに公園で遊ぶ、冒険する、自然と触れるということがなく、1人遊び、もしくは少数で遊ぶことばかり。これでは社会性を育むこと養うこと はできません。※社交性ともいえるでしょう。

学ぶ(学習)の過程で必要な行為は「体験」です。自らの意思で心と体を動かさないと学習は成立しません。
他人からの指示や疑似体験だけでは学んだとはいえませんから。

ゲームやカードは子どもの好きな遊びですが、複数で、かつ自らが生み出した遊びこそが大人になって持っていなければならない社会性を身に付けることができます。

今の遊びをとりあげろ!とは言いませんが、大人や保護者が複数で、また知恵を出して遊ぶように仕向けて下さい。
友達との遊びではなくても親との会話や遊びでも十分です。

コミュニティーデザイン・コミュニティービジネスという言葉をよく耳にするようになりました。
先日、Jリーグ40クラブのホームタウン担当が御茶ノ水にあるJFAハウスに呼び出され(言い方が悪いですね)、コミュニティーデザインについての講習会が行われました。
コミュニティーの意味は「居住地域を同じくし、利害をともにする共同社会」です。
講習会の具体的な詳細は割愛しますが、子どもの時期からコミュニティーに参加することをオススメします。
「利害をともにする」
良いことばかりでは真の学びはできません。利害の中で生きる力を身につけることができると思います。


写真
松山 周平(まつやま しゅうへい)
1976年3月21日、宮崎生まれ。
ロアッソ熊本 アカデミー部長
スポーツメンタルトレーナーとして熊本を中心に九州の中学・高校の部活動から大学、クラブの様々なスポーツ競技、種目のチーム及び選手達の心理面の強化・サポートを行う。

よければこちらのコラムもどうぞ

© NPO法人 熊本県キッズサッカー協議会
Produced by Answer International